社内政治をする人

社内政治を知らないと楽しい仕事ができなくなるという現実

社内政治という言葉は、昨今とてもネガティブに取り上げられることが多い。

若者が嫌う旧態依然として昭和な考え方であって、そんなものに縛られ生きているおじさんたちは嘆かわしい。そう私も20代の時は思っていた。

しかし、社内政治というのは政治と名のつく通り、長い歴史を通して培ってきたシステムの1つなのである。一人ではなく組織の中で仕事をしていると「大きな仕事」は出来るがその分多くの人間の意向に左右される。

あなたが、すべてをかけて企画してきたプロジェクトが突然役員会で「無駄だ」と言われ廃止されるのか、「難題は多いが実施しよう」となるのか、それが社内政治によって決まる事だってある。

「そんな会社なら辞めてやる」と思った人は甘いと言わざるを得ない。そんな考えはアメリカのお菓子よりも甘い。ベンチャーでも、大企業でも規模や業界に限らず社内政治は必ず存在するからだ。

この記事では、社内政治を避けてきた人がもっと自由に・自分らしく仕事を出来るように社内政治の攻略法を記載しています。

社内政治の攻略法
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社内政治から逃げるな

20代そこそこの入社5年目未満ならば社内政治は避けて通っていても大きな影響は無いだろう。というのも、このくらいの年次なら、まだ誰かの下で仕事を遂行していく事が多く、キャリア面でもジョブローテーションなどを組んでいる企業は最初の3年〜5年目くらいまではある程度システマチックに人事異動などを組んでいるからだ。

その間は、自分の仕事を通すための作業といったような社内政治の効力を発揮する機会はなく、キャリア面でも人事の担当などが面談などを通してオフィシャルにヒアリングなどをしてくれるからだ。

しかし、20代後半に差し掛かると社内政治から逃げているだけだと単純に仕事が出来ない会社員でしかなくなってしまう。

田端さんが「社内政治から逃げているやつはいつか白馬の王子様が迎えにきてくれると思っている女性と一緒だ」という話をしていて言い得て妙だなと思ったが、社内政治をやらない人間も出来ない人間も会社で大きな仕事を成し遂げる事は出来ないだろう。

だから、社内政治からは絶対に逃げてはいけないのだ。

社内政治の攻略法

社内政治の攻略法は、会社によって様々異なると思うがここでは自分のやりたい仕事を通す時の、一般的な攻略法を書いておく。

社内の関係構築

企業経営において重要な要素は「人」「モノ」「金」だが、社内政治は「人・人・人」で、どこまでいっても人だ。そしてこの人は「部下」「上司」「関連する人」に分けられる。

日頃より部下には好かれ、上司には信頼され、関連部署には「○○部の○○さんは出来る人」という印象をつけておかなければならない。日頃から嫌な奴で勤務態度も悪く、関連部署にも横柄な人間が社内政治のテクニック的なところだけ乗り出したところで上手くはいかない。

社内接待が必要ならば実施する事も時には必要だろうが、稀に王貞治も真っ青なこの社内接待一本足打法を見せてくる人間がいる。部下や関連部署にはすごく評判が悪いのに上司からだけは評判のいい人間で、これも稀にだが一定出世したりもする。

この卓越したメンタリティーをもってこれを出来る人間はある意味尊敬するが、これからのご時世こういったタイプの人が上に立つことは難しくなってくると思う。

社内調整

次に社内調整だ。社内調整において一番大切なのは、キーマンの把握と彼らの利害をしっかりと認識する事である。

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キーマンの把握

あなたが実行したいビジネス、ここでは新規事業を通そうと仮定した場合、まず確認するのが「最終決済者(主に役員になることが多い)」の確認と「関連部署の責任者」だ。

最終決済者は役員会などで議題として取り上げられた時に「これで行こう」と判断する人だ。

そして、関連部署の責任者は少しわかりにくいかもしれないが例えばその新規事業を立ち上げた時に「重複した機能を持ってしまう部署」や「新規事業を個別に立ち上げようとしている部署」などだ。

地ならし

キーマンが把握出来たらまずは地ならしだ。

日頃から自分を慕ってくれている部下と共に企画を作り、日頃から信頼してくれている上司のところへ企画を出しに行こう。上司は人員計画の問題などで難色を示すかもしれないが、日頃から信頼されていたら最後は折れてくれるだろう。

そして次に、役員と関連部署との地ならしをしたいと申し入れよう。

役員の場合はその前に2,3人中ボスが出てくる事が多いので、決して飛び越えずに1人1人、もしくは同時に説明をしよう。すると「本業とのシナジー」や「事業上のリスク」など新規事業をやったことない役員だったとしてもそれっぽい質問が飛んでくる。これらの質問は、本番の上申までには潰しておくようにしよう。

次に厄介なのは関連部署だ。ここでの関連部署は事業上被る事を前提にしているので、円満に調整がついた状態で決済を迎えることは難しいだろう。しかし、ここで地ならしをしに行くのには「反論のポイント」を抑えておく必要があるからだ。

どこで反論をしてくるのかによって、一緒に事業を作る協業案、被らないように事業をチューニングする妥協案などを提案できるのはもちろんだが全面戦争になった時に反論ポイントを潰しておけば決済者の印象は格段に良くなる。

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周辺を固める

そして、キーマンをすべて押さえ終わったらあとは周辺を固める作業だ。

一見関係なさそうな人でも、意外なところで支援をしてくれるかもしれない。
想いなどを伝えて周辺を固めていることは新規事業を立ち上げたあとにも役に立ってくる。

社内政治の活かしどころ

社内政治は、自分のやりたい仕事を通すだけではなく様々な場面で活躍する。
ここではいくつかの社内政治の発揮どころをみていく。

社内異動を思い通りに行う

例えば、自分が異動を希望しているけどなかなか出来ないとする。
異動というのはまずは会社の利あってのうえなので、日系企業では希望が通りにくいところが多い。

というのも、個人の能力×熟練度で仕事の成果が生まれてくるのでそのポジションで文句なく成果が出ていると会社としては「引き続き今の部署で成果を上げて利益をあげてください」という事になる。

何もなく突然異動させられる人間というのは基本的には「追放」に近いかたちで外に出される人間なのだが、もう一つ部署を異動する方法は社内政治だ。

行きたいと思っている部署の決済者に対して自分を売り込み、人員計画を立てる時にバイネームで引っ張ってもらう方法で自分の希望するところへと異動する。日本企業では役職がついてからこの政治力を使う人が多いが、役職がつかない段階でも有効だ。

自分の受け持つ組織運営を思い通りに行う

もしあなたが今組織を受け持っていて、優秀な部下から順に3人抜かれてしまったらどうだろうか。組織運営を計画通りに実行するのは絶望だろう。

社内政治が出来ない人ほど、こんな場面に直面したりする。

何も問題なく組織を運営していたにも関わらず、気づくとずる賢い人間に優秀な人間をそっくり引っこ抜かれてしまったりする。逆に引っこ抜いた側は有る事無い事役員連中に吹き込み、自分の思ったとおりに人員配置を実行しようと画策したりもする。

自分が小さくても組織を受け持つポジションならば絶対に社内政治を避けてはならない。

対策としては、常に上の人間との関係を良好に築き、引っこ抜かれる事が分かる前に少なくとも相談されるような間柄になっておくことだ。(まあ、例えであげたような組織1個潰しかねない異動なら流石に相談はあると思うが)

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社内政治はほどほどに

社内政治はあくまでも、手段であって目的化してはならない。先の事例で、社内接待の一本足打法の話をしたが社内政治の一本足打法も非常に危険だ。

どんなに優秀な頭脳も社内政治なしには役に立たない事があるように、どんなに優秀な社内政治家も政策がしっかりしていないと必ず破滅するときがくる。

まずは、しっかりと中身を作る、能力をあげる事をしてから社内政治で自由に楽しい仕事をしていきましょう。

■おすすめの書籍

最近はパワハラと言われるのが怖くてだれも教えてくれない、社内政治を含む会社員としてのお作法を田端さんが教えてくれます。他の人に差をつけるチャンスです。

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