どうも、広告業界で働くアドマケです。
この記事では「マーケティングの事は何も分からない」という方の為に、年間100冊以上読む私が、一通りマーケティングの知識を学ぶのにオススメの本を5冊厳選しました。
「未経験なのにマーケティングを任された」
「これからマーケティング職に就きたいと思っている」
私は大学の頃からマーケティングを学んでいますが、いま改めて1から学ぶならどんな工程が良いだろうと考えて選んだ厳選5冊になっています。






マーケティングの基礎を学ぶ本の選び方
この本を5冊に絞った理由は、いきなり10冊などを提示しても膨大な量にやる気が無くなってしまう可能性があることを考慮したのと、基礎の5冊読んだあとは「それぞれ興味のある分野に着手する」のが良いのでは無いかと思ったからです。
毎月、多くのマーケティングに関する書籍が発行されます。
古典のベストセラーから、マニアックなジャンルのものまでAmazonでマーケティングの書籍を検索するだけで恐ろしいほどの数が出てきます。
その中でまずは「基礎知識」をつけてもらう5冊を読むことで、その本の海を自由に泳いでもらえる「泳ぎ方」を身につけられると思っています。
本の読み進め方
このラインナップは上から順に読んでもらえるよう順番も考えてあります。
まずは、マーケティングとは何かの全体像を掴んでもらい、そして学術的なマーケティングの基礎知識をつけてもらい、その後にどうやって使えるかという実践的な内容を学んでもらう構成になっています。
また、簡単な内容から難しい内容に徐々に移していくことはあらゆる本の読み方に共通したテクニックです。
英語を勉強する時に、単語を知らないと文章を読めない様に、新しい分野を学ぶ時は何を書いてあるのかを理解するのに「前提知識」が必要になります。
簡単なものから徐々に難しいものに移行していく順番になっています。
本を読んで学べる事
この5つの本を読む事により学べる事は「マーケティングとは何か」「マーケティングで何が出来るのか」「マーケティングをどう活かしていくか」です。
マーケティングをどう活かしていくかという部分に関しては、少し薄いかもしれません。そこは、業界別だったりマーケティングの領域別だったりに分かれて様々な本が出ているので、興味のあるもので補完をするようにしてください。
「古典のコトラーなんて読んでどうするんだ」という人もいらっしゃるかもしれません。古い知識を今更身につけてもしょうがないと。
インターネットで○○冊まとめ!基礎から学べる!みたいな記事にもあまり出てきません。なんたって膨大な量の学術書の様なものですし、高価でそうそう買う人もいないでしょう。
しかし、流行りのマーケティングモデルばかり追いかけていてはマーケティングの本質を見失う結果になります。
また、歴史から学ぶ事は多いですし、共通言語として知っておかないと他のマーケッターと会話にならない事も多いので学んでおいて損はないです。(とはいえ、膨大な量なので覚悟してくださいね)
マーケティングの基礎を学べる本5選の解説
それでは、いよいよピックアップした本の解説を
1冊ずつ簡単にしていきたいと思います。
既に基礎的な素養のある方は、気になったものだけ読んでみて下さい。
ドリルを売るには穴を売れ
ドリルを売るなら穴を売れというのは、マーケティングにおいて「商品を売るには、顧客にとっての『価値』から考えよ」という意味になります。
この本では、新人マーケッターが廃業寸前のレストランをマーケティングの知識を使って復活に導くストーリー形式でマーケティングについて学べます。
このあとの本に出てくる4P戦略などの具体的な話もいくつも出てきますが、ここで感じていただきたいのは「マーケティングで何が出来きるのか」という大きなマーケティングの役割になります。
大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる
次には、マーケティングの基礎をざっくりと学べる本になります。
これは悪く言うと「コトラーのマーケティング・マネジメント」の本の簡易版です。
ここで、マーケティングの基礎知識をサクッと学んでおくことで次のマーケティング・マネジメントにかかる読書時間をだいぶ削減する事が出来ます。
そのためのつなぎの材料だと思って下さい。
ある程度の知識がある人は、ここは飛ばしても良いかもしれません。
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
さて、続いてはいよいよ大ボスです。
これは大学のマーケティングの専攻をしている人間が、専門分野の研究に入る前に、まず最初に基礎知識(といっても一般的には上級)を得るために使われる事も多いマーケティングの古典の教科書です。
この本のすごいところは常に進化し続ける事。
12版を迎え、ケラーという共著者を新たに迎えるなど進化する基礎知識にこの教材も常に進化し続けるんです。
この本を学ぶのはとても大変ですが、これさえ学べれば「マーケティングの基本的な情報」は網羅的に学べると思ってください。
手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略
次に紹介をするのは、最近出た本です。
これは、マーケティング戦略の中でも「コミュニティー戦略」に特化したものです。
この本ではポジショニング論、ブランド論、アカウントプランニング論、ダイレクト論、IMC論、エンゲージメント論、クチコミ論の7に整理して解説してあります。
これは、最近のマーケティングでは切っても切り離せないデジタルの領域も含めてより最近のマーケッターが求められる内容にフォーカスして解説してあるのでより実務寄りと言えます。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
最後にご紹介するのは、戦略の教科書です。
マーケッターに求められる役割は様々ですが、変化の激しい昨今「絶対的な正解」と呼べるものはありません。
仮設を立てて、検証して、また結果を分析して。
そういった仮設を立てて検証する力というのが非常に重要になってきます。
そこで必要になってくるのが「戦略を立てる力」です。
この本は、著者が、P&G、ダノン、ユニリーバ、日産自動車、資生堂、
とマーケティング部門を指揮・育成しながら築いてきたものをベースに、戦略概念と、実行にいたるまでを丁寧に紐解いた1冊になっています。
マーケティングの本はKindleUnlimitedでも
今回ご紹介をした『手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略』『なぜ「戦略」で差がつくのか。』2冊は、KindleUnlimitedでも配信されています。
また、図解版ですが『大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』も配信をされています。
月額が980円なので、1冊ずつ買うよりはお得ですね。
初めて体験する人は、30日間無料で利用出来ます。
KindleUnlimitedは宣伝会議の本は結構ラインナップにあがっておりまして『面白くならない企画はひとつもない 高崎卓馬のクリエイティブ・クリニック (宣伝会議養成講座シリーズ)』『ここらで広告コピーの本当の話をします。』『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』などの本も読めます。
また、最近はNewsPicksマガジンとも提携をして、SHOWROOM前田社長の『人生の勝算』や、田端さんの『ブランド人になれ!』なども読み放題のラインナップに入っております。
- 手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略
- なぜ「戦略」で差がつくのか。
- 面白くならない企画はひとつもない 高崎卓馬のクリエイティブ・クリニック
- 大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる
- ここらで広告コピーの本当の話をします。
- 急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。
- 人生の勝算
- ブランド人になれ!
たくさん読む人はKindleUnlimitedがオススメ