皆さんはサラリーマン金太郎をご存知だろうか。
サラリーマン金太郎は1994年より、漫画家本宮ひろ志さんによってヤングジャンプに掲載されているマンガだ。
もと暴走族あがりの金太郎がひょんな事から一流企業に入社、そこから常識にとらわれない活躍でサラリーマンとして大きく成長をしていくストーリーだ。
これは今の時代古い、時代錯誤、昭和(掲載は平成だが)と思われるかもしれないが、私はこのマンガがこれからのサラリーマンに必要な事が詰まっていると感じている。
この記事では、生き残れないサラリーマンが大量発生するこれからの時代を見据えて、生き残るために金太郎から学べることをエピソードを添えながら説明をしていきたい。
サラリーマンのおかれる境遇
なぜ、サラリーマン金太郎を読むべきかを語る前に、これからのサラリーマンが置かれる環境を簡単に整理していきたい。
「コロナショックによるサラリーマン大解雇時代」でも触れたが、一時的なのか、長期に渡るかはわからないが新型コロナウイルスの影響でこれから景気悪化が進む可能性が考えられる。
しかし、新型コロナウイルス以前にも実は日本のサラリーマンのおかれる状況は徐々に厳しくなっていた事を多くの日本人は知らない。
終身雇用の崩壊をうたう記事がある一方で、日本は空前の人不足という報道もあったし実際そうだ。それゆえに、なんとかなるだろうという空気を多くの人が持っているに違いない。
しかし、忘れてはならないのが日本は全く成長をしていないし、これから少子高齢化の加速に伴う社会保障費の増大、生産人口減少により多くの(一般的に生産性が低いと言われている)高齢者を再雇用しなければならないなど課題は山積みだ。
企業は、成長しない分を人件費の削減で補おうとしているが日本の労働法はそんな簡単にクビを切れない。そこで、早期退職制度を使ったり、給料を全体的に上がりにくくしたり、逆に主に45歳以上のかなり高給を未だ維持している層の給料を下げられるように(密かに色々と理由をつけて)給料改定をしていたりする。
セブン&アイグループが3,000人リストラ、三井E&S(旧三井造船)が1,000人、三菱UFJが10,000人リストラ、そして業績好調のキリンも早期退職制度を設けた。
オリンピックで浮かれていてあまり目立っていないが日本の人員削減は始まっている。
けれど人不足とは不思議な話だ。
つまるところ、雇用するに値する人材が不足しているのだ。
これからは、企業から欲しいと思われるサラリーマン以外は生き残れない世の中になってきたし、どうせサラリーマンやるなら出世する意外に選択肢はない。
そういった背景を受けながら、なぜサラリーマン金太郎に学ぶのかを解説してきたい。
サラリーマン金太郎に学ぶ3つの姿勢
それでは、サラリーマン金太郎に学ぶこれからのサラリーマンの生き方を名言と共に3つ紹介していきたいと思う。
会社にとって代替不可能な人材となる
このセリフは、金太郎が飛ばされた先のボロボロの子会社で立て直すために会社の全体像を調べていたときのもの。
ただ言われた仕事をこなすだけの人間と、企業の経営課題や向かっている方向を把握しながら目の前の仕事に意味を持って取り組む人間では仕事へのアプローチの方法が変わってくる。
これからの時代、真っ先に切られるようになるのは使えない歯車、その次に切られるのは使える歯車だ。そして、最後まで会社から必要とされるのは会社や業界の未来を考えて動けるモーターとなる。
同じ部品だとしても、歯車はいくらでも変わりが効くが、周りの歯車を回す役割のモーターになってしまえば簡単に代替がきかない。
そして、その人材価値は単にその会社の評価というだけではなく、自ら考え動き、そして成果を残した人間は会社には代替不可能な人材として認識され、人材市場ではその実績を高く評価をされるのだ。
常に新しい環境へ飛び込み、多くの人脈を作る
金太郎は大学を出ていないサラリーマンだがプライドを持って働いてきた。しかし、ある時突然大学に行きたいと強く思うようになり周りの支援を受けてなんとMBAを取りにアメリカに渡る。
その時に、金太郎の努めていた会社の会長が発した言葉だ。
最初のシリーズ以降、金太郎はその先々で知り合いを作り、その人脈がゆくゆくは金太郎を助けることとなる。
サラリーマンは単に上から言われたことを、与えられたアセットだけを使って取り組む時代は終わる。
自ら考え、必要な人脈を作り上げ、新しい仕事を作っていく。
そのためには、常に新しい事に挑戦して学び、周りと関係性を保ち、自分をアップデートしていかなければならない。
社会や組織の常識にとらわれない
今のサラリーマンを作っている常識は、戦後に生まれ、昭和で基礎ができ、バブルを通して、昨今の働き方改革というコーティングをされたいびつなものだ。
それぞれのルールがあり、ルーツがあるにも関わらずみんな同じ様なふりをしている。言うなれば人種の坩堝なのにも関わらず、みんな同じ仮面を被って同じ服装をして装っている、そんな気持ちの悪い状況だ。
金太郎は、なぜだめなのか、なぜできないのか。それが社会のルールだとしたら社会が間違っている、そういう解釈をする人物である。
これから動きが早くなり、グローバル化する世界では「常識」のある行動が制約となり企業の成長や飛躍を止める結果となる。
やりたいと思ったら、やればいい。
上司や親の助言はありがたくも、今の時代にそぐわない事が多い。
これからのサラリーマンは「自分のルール」に沿っていれば、思った事を思ったようにやる思い切りの良さが必要になる。
サラリーマン金太郎はどこで読めるか
サラリーマン金太郎はシリーズ1作目からはじまり複数シリーズ数十冊が発行されている。マンガ喫茶などでも読めるが昨今の外出自粛の流れからするとオススメをしない。
なるべく自宅で読めるよう購入か、コミックレンタルを使おう。
また、読むのにだいぶ時間がかかるのでまとまった時間がある時に読むことをオススメする。
一気に大量に読むならDMMのコミックレンタルがオススメ
全て買うと金額も相当なので、DMMのコミックレンタルを使う事をオススメする。安く大量のマンガを自宅に届けてくれるサービスなので外出自粛中でも安心だ。
詳細は「漫画レンタルで、TSUTAYAではなくDMMコミックレンタルを選んだ理由」でも紹介しているが、ラインナップも豊富で、とにかく安い。


ドラマならVODサービスを
サラリーマン金太郎はドラマ化されており、そちらは各VODサービスで展開されている。
HuluやU-NEXT
などに登録をしているのなら「サラリーマン金太郎」と検索をしてみてほしい。
もし各サービス登録していなければ初回は無料トライアルで楽しむ事が出来る。
時間のある人は各無料トライアルのあるサービスをまとめた記事もあるので是非そちらも合わせてお読みいただきたい。
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