確定拠出年金、iDeco、NISAなどあなたの周りでは最近色々な情報が増えていないだろうか。これらはすべて国主導で勧められており減税措置が取られている。
最近こういった話題が出るたびに、大学を出て、一流企業に務めているサラリーマンですらこの仕組を正しく理解していない事に驚くばかりだ。
特に年末になると膨大な数のCMが出ている「ふるさと納税」これは前出した確定拠出年金、iDeco、NISAなどと違い投資要素がない。つまり、ノーリスクで得をするのだ。にも関わらず、ふるさと納税(正確には寄付)額の3割分得をする制度だ。
こんな制度だから誰しもが利用していると思われがちだが、まだ300万人(2018年時点データ)にとどまっているらしい。労働者が6000万人いることを考えるとだいぶ少なく感じる。
先日会った50代の男性は「難しいから分からない」というのだ。
もちろんそんな減税気にならないくらいリッチなら良いのだが、
コーヒー代を節約しているからウォーターサーバーの水を飲んでいるというその男性には是非ともふるさと納税くらいは知っておいてほしかった。
こういった仕組みは理解して、実施するだけで確実に得をするのだからやるべきなのだ。
この記事ではその方法について解説していく。


ふるさと納税とはどういう仕組か
ふるさと納税とは簡単に言うと寄付を受け付けている自治体に寄付した金額のうち2000円を超える分(6万円寄付したら58,000円)を翌年の住民税※から控除してくれる仕組みだ。
これだけだと単に2,000円を損してしまうのだが、寄付金額の約3割分を目安に寄付した自治体から返礼品を受け取れるのが確実に得をする理由である。
※確定申告をすると所得税から還付もされるが今回はワンストップ特例申請利用を前提としているので説明を省く
ふるさと納税の控除限度額について
では、100万ふるさと納税したら3割の30万得するのかというとそうでもない。
ふるさと納税できる金額はその人の所得や家族構成によって変わってくる。どのくらい稼いでるかによって納めてる税金も変わるので、その分対象となる税金の額も変わるのだ。
この、マックスどれくらいの額をふるさと納税に使えるかという金額を、控除額を控除限度額という。
たとえば、年収600万円で共働きまたは独身の人の場合は約7万円、年収1000万円の共働きで高校生の子供1人で約16万円などだ。※あくまで概算であり後述する自治体へのふるさと納税の取次を行なっている各ポータルサイトで細かい計算ができる
詳しい計算はこちら→限度額の確認(さとふる)
もし仮に、16万円が控除限度額でまるまるふるさと納税をするとなるとその3割なので4万円分以上の返戻品を受け取れる計算になる。もう面倒に思っていてやらないのはもったいない。
ふるさと納税ではどういったものを選べば良いのか
それでは、次にどういったものを選ぶのが良いかを私なりにおすすめを書いていきたいと思う。


まずは人気ランキングを上位から見ていこう。
さとふるの12/25時点の人気ランキングは
3位特大本ズワイガニしゃぶしゃぶセット(たっぷり1kg・極太5Lサイズ)
となっている。
まず、ランキング上位のこれら。大きな子供2人くらいいる家庭で自炊を毎日するようなら良い選択かもしれない。
しかし、独身や共働きならオススメはしない。
大量の魚や肉は冷凍で送られてくるので冷凍庫のスペースも取るので小型の冷蔵庫だと入らない場合もあるし、入ったとしても早い処理を求められる。
さらに、食材に合わせ材料や調理時間をせねばならず、食べたいものがあったとしても食材側にコントロールされる葛藤が生まれる。
結果的に不要な料理をする事で節約したかったのにお金が余分にかかる。なんてことが起こる。
私も、そもそもに帰宅も遅く自炊する習慣がないのに”ランキング上位”というバリューに負けて必要もないのに「豚肉3kg」や「いくら1kg」を取り寄せたこともあった。
結果、最初は土日に凝った調理などしてみたが徐々に飽きて、最後は賞味期限が近づいて食材が傷みだしたので、毎日焼いた肉といくらとご飯という消化する為のメニューを深夜に作っていた。
そこで私の結論は普段消費しているものをふるさと納税で貰おうというものだ。
その視点で独断と偏見ではあるが私が節約重視で選んだおすすめ返礼品を紹介する
ふるさと納税で選ぶべき返礼品
ふるさと納税で選ぶべき返礼品を下記にて紹介していく。商品画像を流用するため、ECサイトへのリンク機能を利用しているがふるさと納税とは無関係なのであしからず。
ボトルコーヒー
まずは、コーヒーだ。ちょい支出の大敵コーヒー。仕事の合間にボトルのコーヒーをコンビニで1本買うと140円かかる。それを一ヶ月となるとそこそこまとまった金額になる。その支出を返礼品でもらおう。
ふるさと納税サイトは下記を参照↓
ジョージア ジャパンクラフトマン ブラックPET 500ml 1ケース (計24本)
佐賀県基山町では10,000円を寄付すると24本のボトルコーヒーを貰える。3,000円以上使っていた1ヶ月分のコーヒー代が浮くとなると馬鹿にならない金額だ。
ちなみに、家でコーヒーを淹れる人にはコーヒー豆という選択肢もある。
お酒
次はなんといってもお酒だ。晩酌を辞めるのがいちばんの節約なのだがそうも言ってられない。
ふるさと納税サイトは下記を参照↓
アサヒスーパードライ24缶ケースはAmazonでは約5000円で販売されておりそれを浮かせるのは大きい。24缶手に入っても、くれぐれも1日の本数が増えないようにしよう。
プロテイン
プロテインは筋トレに励む人はもちろん、ダイエットにも多用される。常用している人はお財布的にも助かるし、使ったことがない人も朝食やお昼をプロテインに置き換える事で1食分を返礼品でまかなえることになる。
ふるさと納税サイトは下記を参照↓
この他にもトイレットペーパーやティッシュ、洗剤などの日用品など様々なものが手に入る。ランキングに踊らされない実利を重視した選択をしよう。
ふるさと納税のやり方
ここまで長々と書いてきたが、結局ふるさと納税ってどうやるのよというお話をしよう。
ポータルサイトに登録をする
とにもかくにも、まずはポータルサイトへの登録が重要だ。このポータルサイトというのは、寄付をしたい人と、寄付を受け付けたい自治体との間に入ってやり取りをスムーズにしてくれる役割を持つ。
さとふる、ふるさとチョイス、ふるなびなど大手サイトがあるが違いは何かというと「扱っている自治体の差」である。
A社では○○市は扱っているがXX市は扱っていない、B社では○○市は扱っていないがXX市市は扱っているなど。どこの自治体と会社が提携しているかによって変わってくる。
では、どこを選べばよいかという話だがこれは「何がほしいか」を考えてそれがあるサイトを選べば良いと思う。
私は認知度でメジャーなさとふる を使っている。なんとなくだが、認知度の高いところには良い商品が集まると思ってしまうのは広告畑の人間だからだろうか。


商品を選ぶ
次はもう商品を選ぶフェーズ。これが一番楽しい。
そして約束しよう。きっと私が上で節約を散々お伝えしたが皆さんはきっと「アイスクリーム」や「チーズ」「和牛」など魅力的な食材に目を奪われる事だろう。
それを悪いことだとは思わない。本来は地方食材等の消費活性も目的になっているので正しい使い方だ。
ただし、ここでの注意点は控除限度額を超えないこと。
各サイトには目安を調べる画面があるのでそれを参考にしよう。
ワンストップ特例申請
欲しい商品を選び、寄付を終えたらあとは商品到着を待つだけなのだが、気をつけなければならないのがこの年の瀬で「申請」を忘れる事だ。
各自治体への寄付はきちんとした形で申請をしないと控除の対象とならない。確定申告をする方法もあるが私はそれはオススメ出来ない。非常に面倒だから。
サラリーマンなら「ワンストップ特例申請」を!
ワンストップ特例申請とは
ワンストップ特例制度とは、確定申告を行わなくても、ふるさと納税の寄付金控除を受けられる仕組みです。
さとふるより引用
ふるさと納税先の自治体が、1年間で5自治体までであれば、この制度を活用できます。
※6回以上ふるさと納税を行っても、5自治体以内であればワンストップ特例制度をご活用いただけます。
自治体を5に絞らなければならないのですが、これならば書類を自治体に送るだけで申請が済む。
各ポータルサイトによって仕様は多少違うが、申請書を出力して送るだけで大丈夫なサイトも多い。
ただし、2019年に寄付をされた方は2020年1月10日必着で送らないといけないので忙しい年末年始うっかり出し忘れには気をつけよう。
終わりに
知らなかった人は”損をした”と思いますよね。でも、これだけ世の中が騒いでるので、本当に知らない人は殆ど居ないはずなんです。
「今年こそやろうと思っている」と言っていた親しい友人に返礼品を何にしたのか聞いたら「忘れてた!やらなきゃ!」との事。
きっと今年もやらないでしょう。笑
明日やろうはなんとやらですね。
皆さんはこれを呼んで「来年やろう!」と決意するタイプですか?
それとも「今すぐ今年申し込もう!」と思うタイプですか?
私が利用しているサイトはさとふる です。
理由はいくつかあるのですが、マイページなどサイトのUIが良く使いやすいです。
初心者の方にオススメです。ではまた。