この記事では、ビジネス雑誌の読み方についてご紹介しています。
インターネットで様々な情報が得られる中で、雑誌なんて古いと思っている人も多いと思います。しかし、就活中の学生やビジネスマンにとって雑誌から得られる情報は重要です。
私がマーケティングの仕事をしているなかでも、ビジネス雑誌から得られる情報というのはまだまだ大きな学びと気付きがあります。
裏を返すと、このビジネス雑誌の読み方を知らないと損をしているなとも思います。
また、雑誌を読む人におすすめしたいのが「読み放題サービス」です。
この記事では代表的な楽天マガジンとdマガジンを比較して、なぜ「楽天マガジン」がおすすめなのかをご紹介していきます。
<2020年2月18日加筆>
2020年2月19日より「楽天マガジン」の雑誌ラインナップが380円(税別)という価格は変わらずに、450誌になります。
これでdマガジンよりも多く、安いという非の打ち所の無いサービスへと進化しました。

令和の時代に雑誌を読む理由
SNSやNewsPicksなどのネットニュース記事で、常に最新のニュースや有識者の意見を知ることが出来る世の中で「あえて雑誌で情報を仕入れるのは古いのでは?」と考える人も多いかもしれません。
けれど、雑誌には下記の様なメリットがあります
- 出版社が情報の担保になっている
- 特集記事の深さが学びになる
- 過度なトレンド性が排除されている
それぞれについて解説をしていきたいと思います。
出版社が情報の担保になっている
まず、最初の雑誌を読むべき理由は出版社の信頼性です。
昨今、メディアの信頼性も揺らいではいますが、それでもどこの誰が言っているのか分からないネットの情報というものは怖さがあります。
インターネット上で出回っている情報や記事には学びになるものも多いのですが、記事やサイトによっては過度なポジショントークや虚偽などが混じっている恐れがあります。
そういえば、昔アフリエイターが医者になりすまして実際は効果の無い薬やサプリを「病気が治る」と記事を書き販売して、問題になると姿を消した事件がありました。
しかし、ビジネス雑誌を発行している出版社というのはどれもきちんとした企業であり、本社オフィスも立派なところに構えており下手な事は出来ません。
先述のアフリエイターみたいな事をしたら会社が潰れる可能性もありますからね。
そういう意味で、ビジネス雑誌は内容の信頼に足るメディアだと言えます。
特集記事の深さが学びになる
次に、ビジネス雑誌を読む理由として私は「特集記事」をあげます。
表紙によく「就活特集」や「マンション購入特集」、「ビットコインの罠」などというタイトルが載っているのをご覧になったことはあるでしょう。
これがいわゆる「第一特集」と呼ばれるトップの特集記事になります。
この記事は短くても8ページ程度、長いと20ページほどページが割かれる事もあります。さらに、これらの特集記事では多くのデータを独自に調べたり取材をしたりして様々なエビデンスを上げながら多角的に1つのテーマについて掘り下げます。
それは、一般的なネットニュースの1記事で得られる深度(情報の深さ)を遥かに超えておりとても学びになります。後述しますが、この特集だけを読んでいくのも就活やビジネスには大きく役立ちます。
過度なトレンド性が排除されている
最後に、過度なトレンド性が排除されている事もビジネス雑誌の良いところです。
例えばですが、カルロス・ゴーン氏が逃亡したときテレビやネットメディアは一斉にその情報を配信しました。年末年始は寝ても覚めてもゴーンでしたよね。
Twitterではゴーンがgoneしたというネタを100回くらい見ました。
人間の触れる情報というのは総務省の情報通信白書の調査によると2003年から2016年までに30倍程度に増えていると言われており、現在はもっと多くの情報が私達を取り巻いています。
この情報量というのはすでに我々の1日に処理できる情報の限界値を遥かに超えており、人間は触れる情報を全て処理できない時代になっています。そんな中で、言葉尻や微妙にニュアンスの違うだけの1つのニュースに1日何回も接触することは非常にもったいないと言えます。
一方で、雑誌というのはページ数が限られているものになります。
限られたページ数で何を伝えるか、どんな企画を立てるか、1ページ単位で企画会議経て構成が作られます。
もちろん、ゴーン氏の記事も書くことはあるでしょうがそれでも練りに練って、調査を重ねて伝えたいことを意思を持って「編集」をされた情報が載ります。これは、速報の連続のウェブメディアとは天と地の差があります。
こういった過度なトレンド性を排除して情報を「編集」してくれている。人間の脳への負担を極力下げて、多くの情報を仕入れる為に「雑誌を読む」という選択はとても有効です。
雑誌の読み方
これまで、雑誌を読む意味についてまずは書いてきました。
そして、次に「雑誌の読み方」について書いていきたいと思います。
「雑誌の読み方」というのは最小限の労力で、最大限の情報を摂取する。
そしてその情報をビジネスや就活に活かすための方法という風に考えていただければと思います。
読むべきビジネス雑誌のラインナップ
私が、読むべきだと思うビジネス雑誌は下記の5誌です。
- 日経ビジネス
- プレジデント
- ダイヤモンド
- 東洋経済
- Forbes Japan
それぞれ、簡単に説明していきたいと思います。
日経ビジネス
日経ビジネスは日経BP社の発行するビジネス雑誌で週刊で約20万部が発行されています。多くの企業が定期購読をしており、会社で見かけたことのある人も多いのではないかと思います。
日経の血筋からの高い取材力を有し、情報の早さや精度が高いです。
特集は経済を広く俯瞰した内容が多く、情報の質としては、管理職や経営者向けのメディアとも言えます。
プレジデント
次に『プレジデント』です。プレジデント社が発行しており、隔週発行で約30万部の発行部数を誇ります。
「長く使える教育的な知識」を与えることをテーマとしており、人生の学びにつながるような性質の特集を多く有しています。
自己啓発にもつながるので就活生からビジネスマンまで広くおすすめ出来る雑誌です。
ダイヤモンド
『週刊ダイヤモンド』はダイヤモンド社の発行しており、週刊で発行部数は約12万部です。
「富裕層」や「マンション大暴落」「酒」など特集の内容は幅広く、ビジネス視点ではあるものの幅広い属性の切り口の特集をしています。
生活でも役立つ情報も多く特集しているのでテーマによってですが、はまったテーマがある時は就活生やビジネスマンにおすすめ出来る雑誌です。
東洋経済
『東洋経済』は株式会社東洋経済新報社の発行するビジネス雑誌で、週刊で発行部数は約9万部です。
会社四季報や、就職四季報を発行している経済を専門とした会社なので、特集も経済を基軸にした会社の業績や業界の業績を取り上げる事が多いが、ダイヤモンド同様にざまざまなテーマを取り上げるので「健康」などが切り口の時もある。
業界を深ぼる事が多いので、就活生や若手のビジネスマンにおすすめ出来る雑誌です。
Forbes Japan
『Forbes』はアメリカの経済誌で、日本ではリンクタイズ株式会社が『Forbes Japan』として発行しており、約8万部の発行部数があります。
Forbesは人やベンチャーにフォーカスを当てることが多く、特集の内容も先進的なテクノロジーやビジネスモデル、マイナーな起業家や小さな日本企業の紹介まで。他の雑誌とは一線を画する編集方針になっています。
広く一般的な内容ではないですが、これから新たなビジネスモデルを構築していく人やベンチャー企業で働く、もしくはベンチャー企業と仕事をする人に取っては必読とも言えます。
どうやってビジネス雑誌を読んでいくのか
1つ前に読むべき雑誌5つをあげましたが、これだけ読むべき雑誌があると、その読み方について悩む人も多いのでは無いでしょうか。
それもそのはず、現代人には時間が圧倒的に不足しています。
「週刊誌をこんなに読めない」と思う人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。全部読む必要はありません。
次に、具体的な読み方を記載していきます。
特集読み
これは一番時間のない人向けの読み方です。
週に2〜3時間ほど時間があれば出来る読み方になります。
まずは、5誌の表紙で特集を確認します。
気になった特集を全部読んだあとにForbes以外のどれかの雑誌をパラパラとめくり、気になる記事を読む方法です。
ビジネス雑誌は取り上げられている内容は大体似通っているので、本当に経済にとって本当に重要な記事はどのビジネス雑誌でも取り上げられているものです。
そこで、気になった特集とその週の押さえておくべき記事をざっと読んでおけば最低限の学びにはなります。
目次読み
もう少し時間が取れるという人は、目次読みをおすすめします。
各雑誌の目次を確認して、気になったものは全部読んでいくスタイルです。
これは人によりますが5、6時間はかかると思います。
また、後述しますが読み放題の場合は読みすすめるのに必然的にどんどんとスワイプしてめくっていく事になるのですが、これがセレンディピティ性(偶然の出会い)があって良いと思います。
自分が普段気にならない記事でも、触れることで自分の守備範囲が広がるので興味の範囲の外の記事も時間があればキャッチアップしていきましょう。
私はその週の時間によって対応を分けており、そうやって読んだ記事をキャプチャー(詳細は後述します)しておいたり、ノートにまとめておいたりして、それをサクッとまとめるだけでクライアントに定期的なトレンド報告を行ったり、社内の共有データにして展開したりしています。
ビジネス雑誌を読むなら圧倒的に読み放題サービスがおすすめ
ビジネス雑誌を読む理由と、読み方について説明をしてきました。
しかしビジネス雑誌を毎回紙で買うのはもはや時代遅れだと思います。
私も、紙ではもう買っていないです。
その理由は雑誌の読み放題サービスを利用するようになったからです。
私が雑誌の読み放題サービスをおすすめする理由は以下です。
- 価格が圧倒的に安い
- 紙を捨てる手間が省ける
- いつでもどこでも読める
- キャプチャーが撮れる
価格が圧倒的に安い
まず、読み放題サービスを使う理由はなんと言っても価格が安い事があげられます。楽天マガジンは月額380円(税抜)で450誌以上が読み放題になっています。
先述した5誌を月々購入するだけで1万円以上になるので、その差額で飲み会に2回はいけてしまいます。
もはやここまで価格差がつくと、読み放題サービスを使わない理由はないのではないでしょうか。
紙を捨てる手間が省ける
紙の雑誌を資源ごみとして廃棄する手間はかなり面倒です。
月に何冊も雑誌を購入していると恐ろしいほど雑誌がたまっていくので捨てよう捨てようと思っているうちにいつの間にか椅子くらいの雑誌の山が出来上がっていたりします。
電子書籍はその手間がありません。
いつでもどこでも読める
いつでもどこでも読めるのはすごいメリットです。
通勤中の電車の中、仕事中のちょっとした待ち時間、出張の新幹線や飛行機の中、お風呂の中でも読むことが出来ます。
また、数百の雑誌のラインナップをバックナンバーを含めてスマホ1台で持ち運べるのはすごいメリットです。
キャプチャーが撮れる
最後にキャプチャーについてです。
スクリーンショットを撮って保存しておくというだけの簡単な方法ですが、
これは、雑誌をビジネスに活かすうえではとても便利です。
例えば私は移動中でノートなどを持ってないけどこのページをあとでまとめたい!と思う事が多いのですが、そういう時にキャプチャーを撮って写真フォルダの中に保存しておいてあとでそのページをいっぺんにノートにまとめるという歩法をとります。
読み放題サービスはどこがおすすめか
読み放題サービスの大手は「楽天マガジン」と「dマガジン」です。
それぞれメリット・デメリットはあるのですが、私はビジネス雑誌を読みたいという人には「楽天マガジン」をおすすめしています。
料金の比較
サービス | 料金 | 料金(年間プラン) |
楽天マガジン | 380円(税抜) | 3,600円(税抜) |
dマガジン | 400円(税抜) | なし |
料金では、楽天マガジンのほうが安く、楽天マガジンを年間契約にした場合は月300円(税抜)まで料金は下がります。
300円は喫茶店のコーヒーを1杯我慢すれば捻出出来る金額ですね。
無料期間の比較
無料期間は「楽天マガジン」も「dマガジン」も31日間でした。
また、無料期間内に解約すれば両方とも料金はかかりませんがその時点から購読ができなくなります。
「スマホで雑誌読むのって大変そう」「慣れなくて結局使えないかもしれない」そう思っている人が多いと思うので、無料の体験期間が各社にあるのはとても嬉しい事です。
ビジネス雑誌の比較
雑誌名 | 楽天マガジン | dマガジン |
日経ビジネス | × | × |
プレジデント | ○ | ○ |
ダイヤモンド | ○ | ○ |
東洋経済 | ○ | ○ |
Forbes | ○ | × |
コンテンツの数では楽天マガジンが250誌なのに対してdマガジンは400誌と差はあるものの主要雑誌についてはほぼ共通で読むことが出来るのでビジネス雑誌だけに限って比較しています。
楽天マガジンは2020年2月19日より450誌に拡充され、ビジネス雑誌でも、総数でもdマガジンを超える雑誌数になりました。
残念ながら2つとも『日経ビジネス』は掲載なしだったのですが『Forbes』は楽天マガジンのみ読み放題サービスに入っており、ビジネス雑誌を読むなら楽天マガジンといえます。
『日経ビジネス』については日経らしい王道の記事が多いのですが、裏を返すとそれは他の雑誌やニュースなどをいくつか見れば補完出来てしまうので複数冊読む人にとっては日経ビジネスが入っていない事は大きな問題ではありません。
情報収集の仕方も常にトライアンドエラー
自分に合った情報収集の仕方で、あなたはなにか最近新しい方法を試していたりしますか?
キュレーションメディアなどで自分に最適化される情報収集の方法がいっとき流行りましたが、一方で最近は雑誌にも読み放題サービスが出てきた様に、常に情報収集の手段も変わってきています。
移り変わりの早い現代、その方法があなたに合うか合わないか、ご自身で情報収集の方法も常にトライアンドエラーで変えていく必要があります。
楽天マガジンは、31日間の無料お試し期間に解約すれば料金はかからないので、ぜひこの機会に雑誌読み放題とはどういうものか、一度アプリの使い勝手など、あなたに合うものかどうか確認のために試してみて下さい。